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ベストフロアー工法

Best floor

ベストフロアー工法

ベストフロアー工法とは

ベストフロアー工法
新規に打設した生コンクリートの余剰水を真空吸引の原理を使用して強制的に脱水を行う「土間コンクリート」の施工方法です。

その名の通り、打設直後のコンクリートに対して、真空ポンプを使用して強制的に脱水を行います。
生コン内のセメントと、加えられた水分の比率を水セメント比(W/C)と呼びます。この比率が大きいほど、つまり水の量がが多いほどコンクリートの性能は落ちます。乾燥収縮量は増え、圧縮強度は下がります。(この「必要以上」の水を余剰水と呼びます。)
しかし 流動性や作業性のため、コンクリートの水和反応に必用以上の水を加えて生コンは製造されます。性能は落ちてしまうが「致し方ない」とされているわけです。

打設してから余剰水を強制的に吸引することにより、大幅に水セメント比を改善させることが可能です。水セメント比が改善されたコンクリートは、本来持つポテンシャルを充分に発揮してくれます。
また、本工法によるメリットは水セメント比の改善にとどまりません。未処理のコンクリート床の表層は、ブリージング水の蒸発に伴う空隙とレイタンスが集まることによりもっとも弱い部分となります。そのため、耐摩耗性能の劣化、クラックの発生、塗床材等の接着不良などの問題を引き起こします。ところが、真空脱水をおこなうことで強烈な締め固め効果が発生し、微細な空隙が激減します。また、レイタンスの成分である炭酸化した遊離石灰等の不純物は余剰水と共に排出されます。このことで、「もっとも弱い」表層部分がもっとも強い場所となります。

この真空コンクリートを科学の目で見つめ直し、システマチックな工法として確率したベストフロアー工法は、国土交通省 NETIS(新技術情報提供システム)に正式に登録されています。
株式会社エイケンは、ベストフロア工業会の正規会員です。

ベストフロアー工法による主な改善効果

コンクリートの断面性状:従来仕上げ
無処理
従来の仕上げ方法では、コンクリート表面近くにも気泡、水隙の跡が多数見られます。

コンクリートの断面性状:BF処理
BF処理
BF処理で、余剰水が撤去、圧密されるので表層組織は緻密化します。

各調合強度のコンクリートにおけるBF処理の有無と4分割圧縮強度

圧縮強度 図

通常、床として使用されるコンクリートでは、必ずブリーディング現象を伴います。この現象がある限り、表層に水分が過剰となり、強度をはじめ性能が低下します。BF工法で余剰水を真空脱水すれば図のようにもっとも必要な表層部の強度が大幅に向上改善されるのです。